制作料金の基本

パンフレットの制作会社に見積をとると、だいたい以下のような項目で上がってきます。

■ほぼ必須の項目

1.企画構成料

これはどんな全体イメージで作るかというプランの部分と、細かく何ページに何が入るという構成の部分を提案してくれる料金になります。制作会社のディレクターという職種の人が主に考えますが、やはりプロなので頼んで損はないでしょう。ただ自分であれやこれやと考えて、パワーポイントやワードにまとめても、そこからうまくプランニングしてくれます。

2.デザイン料

具体的にデザインを作ってもらうための料金です。ビジュアル、レイアウト、文字組、図表などが主体になります。イラストや手書き文字は、簡単なもの、少量ならデザイン料に含むようですが、複雑なものは別途制作料がかかります。グラフィックデザイナーという職種の人が担当します。デザイン料と企画構成料は少々重複するところがあるのですが、そこはそもそも曖昧なものと思っておいたほうがよいでしょう。

3.ライティング料

文章を書いてもらうための料金です。ライター、コピーライターという職種の人が担当します。キャッチコピー的な部分から本文まで、すべて依頼できます。多くの制作会社ではライティングを外部のライターに外注していますが、それはライターが専門性の高い職業であるためです。資料があるときはそれを渡して書き起こしてもらうこともできますし、渡すものが何もないときは取材・ヒアリングをしてもらって書き起こしてもらうこともできます。すでに文章がある場合は、それをもとにリライトしてもらうことも可能です。

4.写真撮影料

人物、商品、社屋、風景など、いろいろな写真を撮影してもらうための料金です。スマートフォンのカメラも高性能ですし、何となく自分で撮れそうな気もしますが、そこはやっぱり使用する機材も経験値も違いますから、頼んで損はないです。ライティング同様、多くの制作会社では撮影を外注でまかなっていますが、どのプロジェクトでも撮影が必ずあるわけではなく、社内にカメラマンを雇い入れても、仕事量のバランスが保てないという理由からです。

5.色校正刷り

これは印刷前の試し刷りですが、この工程を飛ばしても印刷そのものはできます。その場合はPDFやプリンタ刷りで確認します。色校正刷りは今、大きく分けて3パターンあります。ニーズに応じて使い分けという時代になっています。

(1)本機校正・本紙校正

本印刷を行う印刷機で同じ用紙に刷るのが本機校正、校正専用機で同じ用紙に刷るのが本紙校正です。どちらもオフセット刷りですので色味そのものは本物に近くなりますが、最近は本機校正のほうが主流になっていると思います。本機校正は、校正刷りと本印刷とでほぼ同じ色が再現されますので、シビアな色味のチェックが必要な際にお勧めです。その分、お値段は少々高めです。

(2)簡易校正(DDCP)

最近の色校正刷りの主役です。今は色校正といえばほとんどこの簡易校正を指します。本機校正・本紙校正は「版」を製造してから刷りますが、簡易校正は「版」無しでプリンター式の印刷をします。DDCP(Direct Digital Color Proof)とも言われていますが、パソコンのデジタルデータから直接するため「ダイレクトデジタル」となるようです。本印刷から見た再現率は70〜80%ぐらいだと思いますが、A1サイズ程度までの大きい出力が可能な機械が多く、三つ折りパンフレットを広げた状態で刷れますので、割と便利です。

(3)オンデマンド印刷

簡易校正のさらに簡易版という感じで最近めきめきと仕事量を増やしているのがオンデマンド印刷です。基本はレーザープリンターですが、本印刷と同じ顔料インクを使用しますので、一般のレーザープリンターよりはだいぶ本印刷に近いです。が、画質が少々粗いのと、サイズがA3までというデメリットもあり、シビアに色を確かめたいというニーズには応えられない印象です。本印刷から見た再現率は60〜70%ぐらいでしょうか。

6.印刷

言わずと知れた印刷代です。版代、用紙代、印刷代、加工(綴じ、折り)代、送料で構成されます。印刷代は会社によってまちまちですが、それは導入している機械や、用紙仕入れの仕組み、顧客への対応などによります。印刷機といっても、国産、海外といろいろなメーカーがあり、刷れる大きさもいろいろです。版の素材やメーカーも、インクもいろいろです。